2度目のネットランナー(3) 「デッキをどう組むか? [2] コーポのデッキ構築」後編

  • 2018.11.27 Tuesday
  • 18:01

 

※こちらは「デッキをどう組むか? [2] コーポのデッキ構築」という記事の後半になります。

前半を読まれていない方は、こちらのリンクからどうぞ。

 

 

■コーポのデッキとアーキタイプ

 

前項で「どんなデッキにしたいか想像しましょう」と申し上げましたが、どんな事が出来るのか分からなければ、どんなデッキにしたいかなど決められません。

カードを見ただけピンと来る様な天才ビルダーは別として、ある程度参考になるようなテンプレートは必要だと思っています。

そこで本項では、ごん太がこれまで対戦したりネットで見かけた情報をもとに、幾つかのアーキタイプ(ひな形)のサンプルをご提示してみたいと思います。

デッキの方向性をイメージする際の、最初の手掛かりにして頂ければと思います。

 

尚、サンプルはある程度対戦で使用はしているものの、必ずしも細かく調整しているわけではない事はご承知ください。

個人的な得手不得手や好みも反映されていますので、使いにくいと思ったら是非ご自分で調整してみて下さい。

また取り上げているアーキタイプの名称は、ファンサイトなどの情報を元にごん太が勝手にその様に呼んでいるに過ぎません。

本来アーキタイプとは環境に応じて大きく変わっていく水ものなので、総括して定義する事は困難です。

おおまかな傾向を掴むためにざっくり分けた、程度に思って頂ければ幸いです。

 

 

<Rush(ラッシュ)>

所謂「速攻」型のデッキを指します。基本的なプレイスタイルは「ランナーの準備が整う前に7点取る」です。

コンボなどを活かし、10ターン付近を目安にスコア勝利を目指します。

「人造労働者」「テンニンからの出荷」等を積んで、ファストアドバンス(FA)を絡めるケースが多い様です。FAを軸にしたデッキの場合はそのまま「ファストアドバンス」と呼ばれます。

多くのランナーに対して早いターンから先行出来る一方、得点に時間が掛かってしまうとランナーのやりたい放題になる傾向があります。

最低限やるべき事に的を絞って、グダグダを避けるプレイングを目指しましょう。ランナーの盤面にアイスブレイカーが揃うまでが勝負です。

アイスは「得点する一瞬だけランナーを止められれば良い」という発想なので、強度はあまり気にしません。「アイスウォール」「ラップアラウンド」などのコストの安い防御型アイスを揃えます。遠隔サーバーをあまり多く作らず、また長引く前に終わらせたいので、枚数は11〜14枚程度で十分かと思います。

手札に計画書を引けないと話にならないので、ある程度積極的にドローして行きましょう。計画書をサーチする任務「早期着工」はアグレッシヴなプレイに役立ってくれると思います。

ランナーに先んじて得点を目指すことから、前半からリスクを冒して勝負に出る必要があります。仕掛けのタイミングが何より大事と言えましょう。

プレイのコツが明確で、コーポが主導権を握る事が出来る「攻め」が楽しいタイプです。

ごん太個人としては、最も得意としています。

 

・Rushのデッキサンプル

 

ID:<ジェミソン宇宙飛行:献身。大胆。成功。>

15 影響値使用    (最大値 15)
20 計画ポイント    ( 20 〜 21)
デッキ合計 49 枚    (下限 45)

 

■計画書 (13)
1x 小惑星の採掘 (血と水) 
3x 膠着 (血と水) 
3x 敵対的買収 (基本セット第2版) 
3x アトラス計画 (基本セット第2版) 
3x 世界食料構想 (2015/2016チャンピョンデッキ) ●●● [Restricted]

■資財 (3)
3x ラシーダ・ジャヒーム (悪魔と竜) 

■強化 (3)   
3x オーベルト・プロトコル (ダイダロス複合施設) 

■任務 (16)   
1x 大胆 (地球の末裔) 
1x 成功 (血と水) 
3x 人造労働者 (基本セット第2版) ●●●●● ●●●●● ●●
3x “豆の木”使用料 (基本セット第2版) 
3x ヘッジファンド (基本セット第2版) 
3x 死と税金 (頂の会議) 
2x 早期着工 (名誉と利潤) 

■バリア (6)   
3x バトルメント (地球の末裔) 
3x アイス・ウォール (基本セット第2版) 

■コードゲート (3)   
3x エニグマ (基本セット第2版) 

■セントリー (5)   
3x アーチャー (基本セット第2版) 
2x カドゥケウス (基本セット第2版) 

    
<デッキの解説>

「ジェミソン宇宙飛行」「オーベルトプロトコル」の計画書破棄時効果などを活かして一気にアドバンストークンを乗せ、「世界食糧構想」「アトラス計画」のファストアドバンスを狙う、テクニカルな速攻コンボデッキです。

概ね10ターン以内の勝利を目指します。

 

[キーカード]

「ジェミソン宇宙飛行」「オーベルトプロトコル」「膠着」「敵対的買収」「アーチャー」等

 

[手順]

1.「膠着」と「敵対的買収」を出来るだけ早く得点する。

2.遠隔サーバーに「オーベルトプロトコル」を置いてアイスで守る。

3.オーベルトプロトコルと同じサーバーで「世界食糧構想」「アトラス計画」を得点する。

 

[ポイント]

・「膠着」と「敵対的買収」は収入源+破棄用です。「アーチャー」「オーベルトプロトコル」「成功」の破棄コストに使います。

・計画書を出来るだけ早く手元に準備する事が重要です。なかなか来ない場合は「早期着工」を使用します。

・「人造労働者」「大胆」も含め、色々なパターンでファストアドバンスが可能です。試してみてください。

 

 

 

<Glacier(グラシアル)>

その名は「氷河」を意味します。アイスをたくさん重ねる事から名付けられたものと思われます。

基本的なプレイスタイルは「強固な守り」です。ネットランナーの初期から存在し、コーポの基本的な設計思想をトレースしたデッキと言えるかと思います。

Rushとは対照的に、強力で高額なアイスを幾重にも貼ってランナーをシャットアウトしてから得点行動に移ります。

ランナーを往なしながら盤面を完成させ、後半で一気に勝ちに行くスタイルは、他のカードゲームで言う「コントロール」に近いものがあるかもしれません。

アイスは最終的に盤面に8〜10枚以上出す事を見込んで、15〜18枚程度入れておきましょう。また高価なアイスを複数貼るのに十分な資金が必要なため、盤面が完成するまでにそれなりに時間が掛かることが多いです。

あまりにのんびりと時間を掛けてしまうと、準備段階で素早いランナーにあっという間に7点盗られたり、こちらの盤面完成前にランナーの謎コンボを喰らって負けてしまうという可能性があります。

そのためアイスの展開を早めたり、前半からある程度ランナーを退ける工夫が必要となるでしょう。

アイスや強化をたくさん出し、コーポらしいシナジーを構築するのが楽しいアーキタイプと言えると思います。

前項で構築例を示した「アーサ・グループ」のデッキはこのタイプに分類されます。

 

 

・Glacierのデッキサンプル

 

ID:<アーサ・グループ:不寝番セキュリティ>

15 影響値使用    (最大値 15)
20 計画ポイント    ( 20 〜 21)
デッキ合計 49 枚    (下限 45)

 

■計画書 (7)
3x イカワー計画 (統治者の景色) 
3x 南サハラ同盟の承認 (白ナイルを下って) 
1x 効率委員会 (創造と支配) 

■資財 (11)
2x MCA緊縮政策 (クリムゾン・ダスト) 
3x PADキャンペーン (基本セット第2版) 
3x NGOの最前線 (白ナイルを下って) 
3x ラシーダ・ジャヒーム (悪魔と竜) 

■強化 (6)
2x ヘルヘイム・サーバー (フリー・マーズ) 
1x アッシュ 2X3ZB9CY (基本セット第2版) 
3x ジンジャ・シティーグリッド (白ナイルを下って) 

■任務 (9)
3x グリーンレベル・クリアランス (基本セット第2版) 
3x ヘッジファンド (基本セット第2版) 
3x 死と税金 (頂の会議) ●●●●● ●●●●

■バリア (5)
3x セイズ適応バリア (ステーション・ワン) 
2x ウォール・オブ・スタティック (基本セット第2版) 

■コードゲート (5)
3x エニグマ (基本セット第2版) 
2x チューリング (2015チャンピョンデッキ)

■セントリー (6)
3x サーベイヤー (カンパラの支配) ●●●●● ● [Restricted]
3x アーキテクト (2015チャンピョンデッキ)
 

<デッキの解説>

「構築の流れを見てみよう」でご紹介したデッキです。

「ジンジャ・シティーグリッド」を活かしてインストール代とクリックを踏み倒しながらアイスを並べ、主に「サーベイヤー」と「セイズ適応バリア」で守って得点します。

 

[キーカード]

「アーサ・グループ」「ジンジャ・シティーグリッド」「ラシーダ・ジャヒーム」「サーベイヤー」「セイズ適応バリア」

 

[手順]

1.「ジンジャ・シティーグリッド」を出来るだけ早く、R&D、HQ、遠隔サーバーに配置する。

2.「ラシーダ・ジャヒーム」や「グリーンレベルクリアランス」などで積極的にドローして、アイスを素早く縦に並べる。

3.「ヘルヘイム・サーバー」「アッシュ 2X3ZB9CY」等を仕掛けてから計画書を得点する。

 

[ポイント]

・「ジンジャ・シティーグリッド」を貼った状態で「ラシーダ・ジャヒーム」を起動した場合、先に3枚引いてから引いたアイスを選んで好きなだけ出す事が出来ます。

・「サーベイヤー」と「セイズ適応バリア」はサーバーを守るアイスの枚数のみを参照します。(デレゾ状態でも1枚と数えます)

・「イカワー計画」を「チューリング」で守ると、ランナーは「チューリング」をクリック消費で突破して盗む事が出来ません。

・あまりアイスを並べる事に夢中になると得点機会を逸するので注意しましょう。

 

 

 

<Shell Game(シェルゲーム)>

「待ち伏せ」系の資財と計画書を混ぜてインストールし、ランナーに運ゲーや心理戦を強要するジンテキに多いタイプのデッキです。

「ジューンバグ計画」等による大ダメージを狙いつつ、ランナーが足を止めたら待ち伏せと見せかけ計画書を得点したり、その全く逆だったりという「引っ掛け」を前面に出した戦略を取ります。

計画書は、盗まれにくい(或いは盗まれると大ダメージを与える)「オボカタプロトコル」の採用率が高く、他にも「南サハラ同盟の承認」「細菌プログラミング」などの盗まれても何らかの恩恵のあるものを積むことが多い様です。

ランナーにアクセスさせてナンボなので、アイスはダメージを与えるものを中心に枚数は抑え目に、その枠を資財や強化に割く傾向にあります。

手軽に「してやったぜ感」が味わえる上、日本語版に主要カードの多くが揃っているため、日本語環境では特に人気が高い様です。

ただし、やたらと待ち伏せカードを置くだけではランナーは乗って来ず、また慣れたランナーには意外とあっさり看破されてしまうので、対戦相手の性格や熟練度、デッキによって対応を柔軟に変えて行くプレイングが肝要です。

クリミナルに多いインストールされたカードを開示/トラッシュする能力に弱い点も覚えておきましょう。

ストレートな駆け引きが楽しいアーキタイプと言えると思います。

 

 

・ShellGameのデッキサンプル

 

ID:<ジンテキ:個人改革>

14 影響値使用    (最大値 15)
21 計画ポイント    ( 20 〜 21)
デッキ合計 49 枚    (下限 45)

 

■計画書 (7)   
3x オボカタ・プロトコル (血と水) [Restricted]
1x 南サハラ同盟の承認 (白ナイルを下って) 
3x 未来完了 (名誉と利潤) 

■資財 (15)   
3x ジューンバグ計画 (基本セット第2版) 
3x 罠! (基本セット第2版) 
3x 遺伝子接合機 (統治者の景色) 
3x NGOの最前線 (白ナイルを下って) 
3x ラシーダ・ジャヒーム (悪魔と竜) 

■強化 (3)   
3x ベン・ムサシ (地球の末裔) 

■任務 (14)   
2x 保管済みメモリ (基本セット第2版) ●●●●
3x 懲罰的反撃 (基本セット第2版) ●●●●● ●
3x セレブの贈り物 (基本セット第2版) 
3x ヘッジファンド (基本セット第2版) 
3x 無心の心 (名誉と利潤) 

■バリア (5)   
3x カクゴ (ダイダロス複合施設) 
2x データ・ループ (フリー・マーズ) ●●●●

■コードゲート (2)   
2x エニグマ (基本セット第2版) 

■セントリー (3)   
1x アナンシ (頂の会議) 
2x コマイヌ (名誉と利潤) 

 

<デッキの解説>

「ジューンバグ計画」と計画書の2択をベースに、7点スコアとカウンターキルの両方を狙っていくデッキです。

大胆に計画書と待ち伏せを並べてランナーを迷わせるのが基本ですが、ダメージ量的にほぼ盗むことがほぼ不可能な状態に持ち込んで得点という事も可能です。

 

[キーカード]

「オボカタ・プロトコル」「無心の心」「懲罰的反撃」等

 

[手順]

1.「無心の心」で「オボカタプロトコル」「ジューンバグ計画」「遺伝子接合機」にアドバンストークンを置いて、ランナーを誘う。

2.幾つかの遠隔サーバーにカードを並べてもランナーが手を出してこない場合は、そのまま得点する。

3.「懲罰的反撃」を手札に貯めておいて、計画書を上手く盗まれてしまった場合には2連打で罰を与える。

 

[ポイント]

・計画書と待ち伏せ系の扱いを逆にすると引っ掛かりやすいとかもしれません。

・フラットライン以外に、計画書2枚+「遺伝子接合機」で「3+3+1=7」点を狙います。

・「オボカタ・プロトコル」と「ベン・ムサシ」のあるサーバーを「カクゴ」で守ると、ランナーは得点するために8ネットダメージ受ける必要があります。

・「オボカタ・プロトコル」がなかなか引けない時は「データ・ループ」や「ベン・ムサシ」でもそれなりにダメージを与えられます。盗ませて「懲罰的反撃」でトドメのルートも模索しましょう。

 

 

 

<Assete Spam(アセットスパム)>

見た目はShell Gameに似ていますが、こちらは資財や強化をひたすら横に並べてランナーにトラッシュを諦めさせ、それらのシナジーやリソース供給を活かして勝利を目指すデッキです。

昨今ではNBNのID「メッセージの支配」(CtM)のほとんどがこのタイプで、特に原語版環境で流行しています。

アイスは安価・コストなものを揃えて最低限の枚数で枠を節約し、その分を資財や強化に回します。

計画書は資財や強化に紛れさせて得点するため、3アドバンス2点または1点のものを多く採用します。。

どの資財をどの順番で置いて、どのカードからレゾするか、或いは思い切ってその中に計画書を混ぜていくかというのが主眼となります。

その分防御は極めて薄く、ランナーのアクセス運次第ではあっさり負けてしまう場合もある事を念頭に置いておきましょう。

コーポからするとカードをどんどんインストール出来て楽しいのですが、その処理に付き合わされるランナーは後手に回されてストレスが溜まるので、お友達をなくさない様に注意しましょう。

独特のプレイ感でランナーを翻弄しつつ、一瞬の隙をついて得点したり、資財や強化を絡めたコンボを決めるのが楽しいアーキタイプです。

 

 

 

<Tag Storm(タグストーム)>

タグを与えるカードを大量に投入し、主にNBN系の「ランナーがタグされているとき…」の効果で有利を取るタイプのデッキです。

というかNBNはタグを利用しない道がほとんど無い為、自然とこのタイプになりやすいと言えます。

タグ付けを行う時は大抵トレースが絡んでくるため、ランナーのクレジット状況を随時把握し、主導権を握っていくことが大事です。

タグ付けの中心的な役割を果たす「強烈なニュース」は一見するとかなり強力なカードに見えますが、慣れたランナーは撃たれる場面を把握して隙を見せないため、クレジットを削る手段などと併用して一捻り加える必要があります。

慌てて無理やりタグ付けに走ろうとせず、ランナーの様子を見ながらタイミングを探りましょう。

やるべき事はシンプルに見えて、特に経験者同士の対戦ではかなりプレイングの難しいアーキタイプです。

ただし、ランナーが対処に慣れていない場合はよく分からない内にゲームが終わってしまう事があるので、やりすぎに注意しましょう。

 

・Assete Spam + Tag Stormのデッキサンプル

 

ID:<NBN:メッセージの支配>

11 影響値使用  (最大値 12)  
20 計画ポイント  ( 20 〜 21)  
デッキ合計 49 枚  (下限 45)  

 

■計画書 (11)   
3x AR強化セキュリティ (血と水) 
3x ビール計画 (基本セット第2版) 
2x うますぎる話 (基本セット第2版) 
3x 世界食料構想 (2015/2016チャンピョンデッキ) ●●● [Restricted]

■資財 (14)   
3x 商業銀行家グループ (2016チャンピョンデッキ) ●●●●● ●
2x ネット分析論 (ダイダロス複合施設) 
3x PADキャンペーン (基本セット第2版) 
1x アマーニ・セナイ (悪魔と竜) 
3x ラシーダ・ジャヒーム (悪魔と竜)

2x エコー室 (統治者の景色)    

■強化 (4)   
3x ムンバッド仮想ツアー  
1x バーニス・マイ (基本セット第2版) 

■任務 (13)   
1x 情報交換 (2016チャンピョンデッキ) 
3x 強烈なニュース (2016チャンピョンデッキ) 
1x 保管済みメモリ (基本セット第2版) ●●
1x 閉鎖口座 (基本セット第2版) 
2x 精神心理学 (基本セット第2版) 
3x ヘッジファンド (基本セット第2版) 
2x 多角型生産ライン (名誉と利潤) 

■バリア (4)   
1x 無限許諾契約 (悪魔と竜) 
3x レジスター  

■コードゲート (0)   
なし

■セントリー (3)   
3x データ・レイヴン (基本セット第2版) 

 

<デッキの解説>

資財や強化を盤面に出しまくり、それらをトラッシュするとトレースが発動する「メッセージの支配」のID効果を利用して、やりたい放題展開するデッキです。

遠隔サーバーはほとんどアイスで守らず、サーバー内の何枚かは裏向きのままにしておき、そこに計画書を混ぜてどさくさに紛れて得点します。

「ムンバッド仮想ツアー」や「バーニス・マイ」を罠として配置して、ShellGameの様に惑わせるとより効果的です。

計画書の内「世界食糧構想」は自分では得点しにくいので、盗ませて「情報交換」で奪うのがベストだと思います。

ランナーにやりたいことをさせず、常に仕事を強いることでこちらのペースに持ち込みます。

 

[キーカード]

「AR強化セキュリティ」「強烈なニュース」「情報交換」「精神心理学」「ビール計画」等

 

[手順]

1.資財と強化を並べる。リソース補充系の資財は優先的にインストールして使用する。

2.「AR強化セキュリティ」は出来るだけ早く得点する。ランナーがトラッシュを諦める頃合いを見図ろう。

3.タグが付いたら「情報交換」で「世界食糧構想」を交換するか、「精神心理学」+「ビール計画」で大量得点を狙う。

 

[ポイント]

・焦らずに少しずつ遠隔サーバーを展開して、ランナーにとって嫌な盤面を押し付けます。

・IDのトレース効果はあまりクレジットを積む必要はありません。

・アイスは7枚しかないので、主に中央サーバーに使います。下手に計画書を守らない様にしましょう。

・「データレイブン」は相手がランしたい場所に集中的に配置して、タグを強要しましょう。

 

 

 

<Kill(キル)>

フラットラインを主な勝ち筋としたデッキです。

Shell Gameと比べると、よりアグレッシヴにダメージを与えに行くのが特徴です。

主にネットダメージを与える資財やアイスなどで不意打ちを狙う、ジンテキ系のNet Damage Killと、タグを付けて「地位ある標的」等での即死を狙うMeat Damage Killの2系統に分かれます。

どちらも初心者相手には簡単にフラットラインが決まるため強力な構築だと思いがちですが、ランナーが無防備な状態でランをしてくれないと狙い通りに行かないためコーポ側にあまり主導権が無く、ランを誘うための工夫などが必要です。

任務や資財はもちろん、アイスもタグやダメージなどを与える攻撃型が主となるでしょう。

通常の得点勝利はあまり想定していないため、計画書は枚数を絞り、場合によっては囮として使い捨てます。

ただし、ある程度の経験者相手には狙いがバレると警戒され、勝ち筋が閉ざされてしまう事が多々あります。次善の策を用意しておくに越した事はないかと思います。

 

・Net Damage Killのデッキサンプル

 

ID:<ムティ・ムウェクンドゥ:生命の改良>

15 影響値使用    (最大値 15)  
20 計画ポイント   ( 20 〜 21)  
デッキ合計 49 枚   (下限 45)  

 

■計画書  (7)  
 3x オボカタ・プロトコル (血と水)  [Restricted]
 1x 細菌プログラミング (白ナイルを下って) 
 3x 南サハラ同盟の承認 (白ナイルを下って) 
    
■資財  (9)  
 3x 遺伝子接合機 (統治者の景色) 
 3x NGOの最前線 (白ナイルを下って) 
 3x ラシーダ・ジャヒーム (悪魔と竜) 
    
■強化   (3)    
 3x トーリ・ハンゾー (名誉と利潤) 
    
■任務   (16)  
 2x 懲罰的反撃 (基本セット第2版) ●●●●
 3x セレブの贈り物 (基本セット第2版) 
 2x 電磁神経汚染 (基本セット第2版) 
 3x ヘッジファンド (基本セット第2版) 
 1x ジェノタイピング (統治者の景色) 
 2x 停止スイッチ (悪魔と竜) ●●●●● ●●●●●
 3x 無心の心 (名誉と利潤) 
    
■バリア  (7)  
 3x カクゴ (ダイダロス複合施設) 
 1x ラップアラウンド (基本セット第2版) ●
 3x エンベロープ (ナルバーレの囁き) 
    
■コードゲート  (2)    
 2x エニグマ (基本セット第2版) 
    
■セントリー  (5)    
 2x アナンシ (頂の会議) 
 3x コマイヌ (名誉と利潤) 

 

<デッキの解説>

「トーリ・ハンゾー」や「停止スイッチ」でランナーの手札上限を削り、ダメージ系の任務やアイスの合わせ技でフラットラインを狙うデッキです。「ムティ」の効果でダメージ系のアイスをぶつけて予期せぬダメージを与えましょう。

「懲罰的反撃」「電磁神経汚染」が2枚ずつ入っているので、「盗ませて次のターンで即死」ルートも常に視野に入れておきましょう。

 

[キーカード]

「停止スイッチ」「オボカタ・プロトコル」「トーリ・ハンゾー」「懲罰的反撃」「アナンシ」等

 

[手順]

1.手札に「エンベロープ」や「コマイヌ」を抱えた状態で「トーリ・ハンゾー」「ラシーダ」「遺伝子接合機」等を裸置きしてランを誘う。(一枚目のアイスはジャックアウト出来ないので、強制エンカウント)

2.「オボカタ」を引いたら「停止スイッチ」を貼って構え、アドバンスしてランを誘う。

3.ランナーが警戒してなかなかランして来ないときは、「3+3+1(遺伝子接合機)」点を取って勝つセカンドプランも並行して狙う。

 

[ポイント]

・ムティの効果を活かすために、手札は常に十分に確保しておきましょう。

・「トーリ・ハンゾー」を裸置きし、ランして来たら「エンベロープ」を後出ししてブレインダメージを取りましょう。

・「停止スイッチ」を貼っている状態で、「オボカタ」にアクセスすると盗まなくてもトレースが始まります。

 

 

・Meat Damage Killのデッキサンプル

 

ID:<SSOインダストリー:改革に燃料を>

15 影響値使用    (最大値 15)  
20 計画ポイント   ( 20 〜 21)  
デッキ合計 49 枚   (下限 45) 

 

■計画書  (8)  
 3x 南サハラ同盟の承認  (白ナイルを下って) 
 2x 敵対的買収  (基本セット第2版) 
 3x 都市労働計画  (悪魔と竜) 
    
■資財   (11)   
 2x 都市再開発  (統治者の景色) 
 3x NGOの最前線  (白ナイルを下って) 
 3x ラシーダ・ジャヒーム  (悪魔と竜) 
 3x PADキャンペーン  (基本セット第2版) 
    
■任務  (15)  
 3x 懲罰的反撃  (基本セット第2版) 
 3x ヘッジファンド  (基本セット第2版) 
 3x 強烈なニュース  (2016チャンピョンデッキ)  ●●●●● ●
 1x レッドプラネット配送  (地球の末裔) 
 1x 市場介入  (カンパラの支配) ●●●

 1x 経済戦争  (白ナイルを下って) 
 3x 地位ある標的  (カンパラの支配) 
    
■バリア  (5)    
 2x マズビンゴ  (ナルバーレの囁き) 
 3x アイス・ウォール  (基本セット第2版) 
    
■コードゲート  (3)   
 1x オドゥドゥワ  (悪魔と竜) 
 2x エニグマ  (基本セット第2版) 
    
■セントリー  (7)    
 3x サーベイヤー  (カンパラの支配) [Restricted]
 1x アーチャー  (基本セット第2版) 
 3x データ・レイヴン  (基本セット第2版) ●●●●● ●

 

<デッキの解説>

タグ付けからの「地位ある標的」、または「都市労働計画」を盗ませて「懲罰的反撃」という2パターンのワンショットを並行して狙う攻撃的なデッキです。

キーカードが揃っても、積極的にランして貰わないと計画通り行きません。狙いがバレない様に得点するそぶりなどを見せながら、隙を突いて急襲しましょう。

 

[キーカード]

「都市労働計画」「懲罰的反撃」「強烈なニュース」「地位ある標的」等

 

[手順]

1.資金を稼ぎながら「懲罰的反撃」「強烈なニュース」を手札に引き込む。

2.囮の計画書(出来れば「都市労働計画」)や資財を置いて、「データ・レイヴン」や「サーベイヤー」などで守る。ランしてきたら「懲罰的反撃」「強烈なニュース」を打ち込む。

3.ランナーが警戒してなかなかランして来ないときは、「3+3+1」点の得点プランも狙っていく。

 

[ポイント]

・「都市労働計画」にランして来ないときは、すぐに得点せずにSSOの能力で「アイス・ウォール」「マズビンゴ」にカウンターを載せましょう。(相手にたくさんお金を使わせるため+「レッドプラネット配送」の布石)

・「都市再開発」は囮です。「データ・レイヴン」で守ってランを誘いましょう。

・ランナーが「強烈なニュース」を警戒して資金をキープしている場合は「経済戦争」で削ってから撃ち込みましょう。

・「レッドプラネット配送」は得点勝利を狙う際の切り札です。計画書の最後の1枚に使用して、アイスから一気にアドバンストークンを移動しましょう。

 

 

■おわりに

 

自分流の構築方法やサンプルなどを長々とご紹介してきましたが、このゲームは「強いデッキを握れば勝てる!」という類のゲームではないので、勝敗に関しては結局プレイング次第という事になるかと思います。

ネットランナーは他のカードゲームと違い「ラン」「アドバンス」「ドロー」などの基本アクションが勝敗に直結するからです。

逆に考えれば、偏った構築の所謂「ファンデッキ」(または変態デッキ)でも、プレイング次第で鉄板デッキとも十分勝負になるとも言えると思います。

コーポのデッキはどれもクセが強く、いざ組んでみてもなかなか思い通りに回らない事が多いですが、その分たくさんの可能性を秘めています。今回ご紹介したデッキは、どちらかというありきたりなものばかりだと思っていますので、是非もっともっと深く掘り進んでみて下さい。

日本語版だけでも、まだまだ面白いデッキがたくさん作れるのではないでしょうか。

 

ここまで大変長々とお付き合いありがとうございました。

次回は『2度目のネットランナー(3) 「デッキをどう組むか? [3] ランナーのデッキ構築」』の予定です。

ではでは、また。

 

ごん太

 

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  • 2019.11.24 Sunday
  • 18:01
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    コメント
    更新お疲れ様です。
    日本語版の記事は本当に少ないので
    今回も大変参考になりました。

    ランナー編も楽しみにお待ちしております!
    • ミカヅチ
    • 2018/12/05 10:41 PM
    >ミカヅチさん
    感想ありがとうございます!

    ランナー編ですが、デッキ紹介をどうしようか少し迷っています。
    (コーポほどはっきりとしたアーキタイプ的なものが無いので…)
    当初は年内に書けたら良いかなあと思っていたのですが、年明けになりそうな気配ですので、気長にお待ちいただければ幸いです。
    • ごん太
    • 2018/12/07 1:31 PM
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