2度目のネットランナー(7) 「色々なカードを日本語で使おう [1] さようならオボカタ」

  • 2020.02.08 Saturday
  • 03:21

 

■このエントリーは何?

 

この記事は、LCG「アンドロイド:ネットランナー」日本語版を何度か遊んでおり、かつ拡張を大体揃えていて、日本語版未翻訳の拡張に興味がある、または遊んでみたい方向けのエントリーです。

主にFFGリリースの3つのデータパックの、一部カードの日本語版プロキシの公開、および簡単な説明を行っています。

全くの初心者の方や、遊び始めたばかりでプレイングや構築について知りたいという方は、下記の過去記事をご参照下さい。

 

[過去記事]

 

「2度目のネットランナー(0) はじめてのネットランナー」

 

「2度目のネットランナー(1) コーポは何すればいいのか?」

 

「2度目のネットランナー(2) ランナーは何すればいいのか?」

 

「2度目のネットランナー(3) デッキをどう組むか? [1] 日本語拡張と構築ルール」

 

「2度目のネットランナー(3) デッキをどう組むか? [2] コーポの構築」

 

「2度目のネットランナー(3) デッキをどう組むか? [3] ランナーのデッキ構築」

 

「2度目のネットランナー(4) 実は知らなかった!?間違えやすい超基本ルール」

 

「2度目のネットランナー(番外編) 日本語環境の禁止・制限カード一覧」

 

「2度目のネットランナー(5) これからはじめる人のための、ネットランナー10の疑問」

 

「2度目のネットランナー(6) NISEIの新拡張で遊ぼう [1] 日本語版ダウンフォールが来た!」

 

「2度目のネットランナー(6) NISEIの新拡張で遊ぼう [2] SystemCoreを使ってみよう」

 

「2度目のネットランナー(7) 色々なカードを日本語で使おう [2] 遅れて来た陰謀3兄弟 」

 

「2度目のネットランナー(8) Web対戦ツールで遊ぼう![1] jinteki.netとは?」

 

■こんにちは

 

ごん太と申します。ボードゲーマー兼カードゲーマーです。

アンドロイド:ネットランナーは2016年の日本語版初版からはじめ、英語版に手を出して現在に至ります。

世間的には品薄になりつつある日本語版ネットランナーですが、最近また興味を持たれる方や久しぶりに遊んでみたという方が増え(たような気がして)ファンとしてはとてもうれしい事です。

またNISEIの新カードは関係者の方々の努力のお陰で日本語版がリリースされており、まだまだ全く遊び尽くせていない状況です。これからも楽しみです。

 

一方で原語版の公式展開終了からは久しく、今後FFGの既存拡張が日本語版で製品リリースされる見通しはかなり厳しいと感じています。そして「日本語版では出ていないあのカードがあれば…」みたいな事は現状で多々発生します。

そこで今後も末永くネットランナーを遊んでいく個人的施策の一環として、FFGの日本語版未翻訳のカードから「よく使われるもの」を中心にピックアップし、プロキシを公開してみる事にしました。

まずはStandard(現行NISEIルール)、Snapshot(旧FFGルール)のどちらのフォーマットでも使用できるカードの内、日本語版未リリースのデータパック「Sansan Cycle」「Mumbad Cycle」「Flashpoint Cycle」からセレクトしました。

ごん太の能力的に一気に全ての公開は難しいので、その第一弾として本エントリーでは「シェイパー」「ランナー中立」「ハース=バイオロイド」「コーポ中立」の4派閥から9枚ずつ、計36枚をPDFとして用意しました。

主な選考基準は"Know the Meta"という分析サイトをソースとした大会使用率の高さと、現行日本語版とのマッチング、及びごん太の趣味です。

デッキ構築の幅を広げる1つの選択肢として、ネットランナーを愛する日本のプレイヤーの皆さんに使って頂ければ幸いです。

 

 

 

■データパック抜粋日本語カードPDF1

 

データパック抜粋日本語カードPDF1(シェイパー、ランナー中立、ハース=バイオロイド、コーポ中立)

(圧縮ファイル名:DP_4JP_01.zip)

 

上記のリンクからPDFファイルをダウンロードして下さい(合計4ファイル)。

※Zipファイルのためプレビューがエラーとなる場合や、ファイルが大き過ぎてウィルススキャンが出来ないと表示される場合がありますが、そのままダウンロードして下さい。

 

印刷、裁断、スリーブ詰めなどが必要なのは以前にご紹介した「ダウンフォール」「Systemcore2019」と同様です。各カード1枚ずつの構成となっていますので、各ページ3枚ずつ印刷が必要になります。

使用に際しては以下の点にご注意ください。

 

・ごん太による私家訳です。お問い合わせやミス等のご指摘等がある場合は、このエントリーのコメントまたはTwitterにて必ずごん太あてに連絡をお願いします。

 

・PDFファイルは予告無く変更または削除する場合があります。

 

・訳出の方針、特にカード名については製品等の日本語版に比べてカタカナ語を多用しています。これには原語版との呼称の乖離をあまり大きくしたくないという意図があります。

 

 

■各カードの紹介

では今回PDFに含めたカードから、個人的に特に説明したいものを中心に、幾つかご紹介したいと思います。

 

<シェイパーのカード>

 

・映画評論家(Film Critic)   [Snapshot(MWL2.2) , Standard(MWL3.4b):  Restricted]

 

何をおいてもまずはこのカードを紹介すべきでしょう。今回のサブタイトル(「さようならオボカタ」)とはこのカードの効果を指しています。

テキストを読んだだけでは分かりにくいですが、要はコーポに有利となる「盗んだ時」の効果や「盗むための追加コスト」を発生させない、一部の計画書等に対する強力なメタカードです。また「アクセスした時」の効果が発生する前に乗っけてしまうので、同記述を持つ計画書にも有効です。

具体的には、日本語環境での厄介な計画書の代表格「オボカタ・プロトコル」をはじめ、キタラサイクルの便利すぎる中立計画書「南サハラ同盟の承認」、同キタラサイクルの「イカワー計画」「マスブロ大学」等、ダウンフォールの「SDS無人偵察機配備」などなど、強化では「ベン・ムサシ」等にも及びます。

また「盗む」という現象が発生しないので、「懲罰的反撃」で手痛いダメージを受ける事も無くなります。

ただし、Snapshot、Standardのどちらも同時使用制限(Restricted)対象に指定されていますのでご注意ください。

安直すぎるメタ効果ではあるものの、「オボカタ置いておけば大丈夫」「金は南サハラが勝手に稼ぐ」のようなパワーカードの上にあぐらをかいているコーポに一撃をお見舞いすることが出来るでしょう。

 

・ミスディレクション(Misdirection)

 

構築戦を遊び始めて少し経ったランナーがぶち当たる壁と言えば何でしょうか。

その1つが「強烈なニュース」を喰らって、タグを剥がし切れずに「地位ある標的」で即死するという負けパターンでは無いでしょうか。

タグは勿論プレイングで対処することが可能ですし、タグそれ自体は非常に面白いシステムだと思います。

ですが対応にはそれなりの経験を要し、「強烈なニュース」などの一部のパワーカードは、特に構築初心者にとって捌き切れない理不尽なストレス源となることもあると思います。

そんな極端なタグ攻めをメタることが出来るのがこのカードです。これ1枚出しておけば剥がす費用は半分に、消費クリックも2つなので、「タグ剥がしだけで1ターン使った上、財産を使い果たしちゃった」様な事態を防げるでしょう。

タグ自体を否定するカードなので、NBNやウェイランドなどのコーポからすれば出されるだけでションボリですが、ピンポイントでどうしてもタグが対処できずこのゲームが嫌いになりそうという方は、1〜2枚刺しておくのも手かもしれません。

 

・ヘイリー・カプラン(Hayley Kaplan)

 

原語環境のシェイパーでは1、2を争う人気で、2017年の世界チャンピョンも使用していました。

あるカードをインストールした時、同じタイプのカードを手札からもう1枚インストールできる強力な効果を持ちます。リソースやプログラムなど特定のタイプに寄せた構築を行えば、魔法の様に一気に盤面が広がっていくことでしょう。効果のトリガーはインストール時なので、ラン中に「自己変形コード」などを使用した際も発動可能です。

構築が少し難しいものの、派手な効果で気持ち良くプレイ出来るオススメIDです。

尚、併せて収録したID「スモーク」さんもとても強力な人気ランナーです。是非遊んでみてください。

 

・アンコール(Encore)

 

すみません、カード使用率や日本語環境との相性と関係なく、個人的趣味枠で入れました。

トレーディングカードゲームのロマンと言えばやはりエクストラターンでしょう。ネットランナーにおいてそれを実現してくれるのがこの1枚です。いわゆる「ずっと俺のターン」というやつです。

R&D、HQ、アーカイブにラン成功し、最後の1クリックでこのカードを使用すると、直後にもう一度自分のターンが来ます!

ただし、そのまま使うと1ターン増やすためにまるっと1ターン使うことになるので、あまりうれしくないです。

そこでクリック(ラン回数)をもう1つ増やして、このカードを1ターンに2枚使いましょう。使った回数分だけエクストラタ―ンが累積します。無限にこそなりませんが、ずっと俺のターンぽくなります。

クリックを稼ぐには、クリミナルのコンソールを使いましょう。snapshotなら「ドッペルゲンガー」、standardなら「スウィフト」で1クリック分増えます。

正直あまり実用性は高くありませんが、日本語環境のランナーにもロマンを求めるカードがあって良いのではと思い、入れさせて頂きました。

 

<ランナー中立のカード>

 

・再誕(Rebirth)

 

ランナーのIDを入れ替えるという、かなり特殊な効果のカードです。

IDが変わった瞬間に、当然ながら入れ替え前のID能力は消えてしまうのですが、ゲーム開始時に既に発動した効果を「無かったこと」にしたり、デッキの枚数が突然変わったりという事はありません。

これを利用して、例えばデッキ40枚の「ケイオス・セオリー」で開始して、途中からデッキの45枚の強力なIDに変更したり、ゲーム開始時にコーポに悪名を与える「バレンシア・エステヴェス」で開始して、途中から「アリス・マーチャント」に入れ替えるなどのIDの「良いとこどり」作戦が可能です。

ただし、デッキに1枚制限なので前半で引ける確率は低めです。ドロー手段を豊富に用意しておくか、転生後のIDはオマケ程度に考えておくなど、このカード用にデッキを調整する必要はあるでしょう。

 

・我らが時代の平和(Peace in Our Time)

 

ランナーの金策イベントで貰える額と言えば「確実なギャンブル」でもせいぜい4クレジットです。

ところが、このカードはちょっとしたデメリットや条件と引き換えに、一気に9クレジットも貰えていしまいます。ランナーのイベントとしては破格も破格です。

コーポに5クレジット渡してしまう上にランも出来なくなりますが、コーポの経済状況やプレッシャーよりも「とにかく素早く準備を整え必殺の一撃を放ちたい」という様な、コンボ重視のデッキ等にとっては渡りに船と言えましょう。

ただし、中立カードですが影響値を1消費する点に注意して下さい。3枚入れると意外と枠を使ってしまいます。

 

・阻止攻撃(Interdiction)

 

コーポの「強化」カードの多くは、裏のまま罠のようにサーバーに仕掛けておき、ランナーがランしてきた際にレゾして使用すると強力なものが多々あります。その使い方を封じるのがこのカードです。

相手がサーバー内に裏向きに「強化」を仕掛けるまで待って、こちらにターンが回ってきたらこのカードを出してからランするというのが主な使い方です。コーポのターンには何の効果も持たないので、必ずコーポが仕掛けるのを待ってから奇襲的に使いましょう。

コストの安い「現状」イベントなので、相手の「現状」を打ち消す目的も兼ねられる点は高評価のポイントです。

正直言うと、イラストがカッコイイというのが一番の高評価ポイントです。

 

・輪廻の車(The Turning Wheel)

 

誰でも中央サーバーへのマルチアクセスを可能にする、便利すぎる中立リソースです。

このカードの強力な点は3つ。「中立かつMUを使わない汎用性」「R&D、HQのどちらでも効果が使えること」そして「ランに成功しなくてもパワーカウンターが乗ること」です。特に強力なのが3つ目の点で、パワーカウンターが乗る条件が「ラン成功時」ではなく「ランが終了するたび」なので、例えばアイスの「→ランの終了」を受けた場合であってもカウンターが追加されます。

このため、最外殻アイスの一番上のサブルーチンが「ランの終了」であるサーバーにあえて何度も突っ込み、カウンターをひたすら稼ぐというインチキじみた作戦も可能です。

「カウンター2つ消費につき+1枚アクセス(2つずつなら何個消費しても良い)」であること、カウンターが乗るのは中央サーバーのみであることには注意して下さい。

またハッキリ書かれていないので分かりにくいですが、カウンター消費のタイミングは「アクセス時」ではなく、「ラン中」である事も気をつけるべき点です。大抵はラン成功の直前(ランナーのアクセス前最後の消費型能力ウィンドウのタイミング)に使います。

中立カードながら影響値を1使用しますが、それ以上の働きをしてくれる事は間違い無いでしょう。

 

・ファインド・ザ・トゥルース(Find the Truth)

 

サブタイプ「指令」のリソースは、大拡張「Data and Destiny」で登場する独自派閥ランナー「アダム」のためのカードです。

彼はID特性として3つの「指令」のカードをインストールした状態でゲームを開始出来ます。「Data and Destiny」では「指令」自体が3枚のため選択の余地が無かったのですが、選択肢を作る目的でこの「指令」が追加されました。よってこのカードを翻訳対象に含めたのは「Data and Destiny」の訳公開を見込んでの事です。

勿論他派閥で使用しても全く問題はありません。「RNGキー(キタラサイクル)」と並べられればクレジット確保兼ドローソースとして大いに役立ってくれるでしょう。(「RNGキー」と発動が同タイミングのため、「ラン成功→ファインド・ザ・トゥルースで見る→RNGキーの効果で直前に見たカードのコストを宣言して報酬ゲット」というカンニングが可能です。)

カード名の訳を「真実を見つけよ」などではなくカタカナにしたのは、その方がなんとなくコマンドっぽいのと、同じ「指令」のカード「Always Be Running」もいずれ和訳する想定で、ならば英語の響きは残したいという個人的なこだわりによるものです。

 

<ハース=バイオロイドのカード>

 

・ヴァイオレットレベル・クリアランス(Violet Level Clearance)[Snapshot(MWL2.2):  Restricted]

 

1クリックで3金+4ドローというとんでもないアドバンテージを運んできてくれる任務です。

ただし即座にアクションフェイズが終了するため、何も考えないで使用すると大抵は手札上限をオーバーし、計画書で溢れかえってしまうなんてことになると思います。

使いこなすためには「ジンジャ・シティーグリッド(キタラサイクル)」で引いたアイスをすぐに出したり、今回の翻訳カードに含めた「サイバネティクス展示場」を使って手札上限を増やすなどの工夫が必要です。

とは言えハース=バイオロイドの優位性を高める1枚であることは間違いないと思います。任務でありながら「トラッシュコスト1」が付いている点がその証拠です。いつまでも手札に抱えておくと、僅か1金で捨てられてしまうので注意しましょう。

またこのカードと、今回のPDFに含めたコーポ中立の「ムンバ寺院」はSnapshot(MWL2.2)では同時使用制限対象です。Standard(MWL3.4b)では特に制限はありません。

 

・ジーブズモデル・バイオロイド(Jeeves Model Bioroid)

 

1ターン中に3回同じアクションにクリックを消費すると、1クリック増える面白い効果の資財です。

「3回同じアクション」とは具体的には「ドロー」「バンクから1金」「インストール(アイスと資財・計画書・強化が混ざっていても可)」「任務使用」をそれぞれ3回実行した場合や、一気に3クリック消費するアクションを使用した場合(ウィルスカウンターの破棄など)、2クリック消費する任務使用後に普通の任務を使った場合も該当します。

ただし、あるカードの効果で別のカードを使用した場合は、元のカードにクリックを消費したものとしてカウントされます。また例えば同じ資財や強化を3枚並べてそれらの効果を1回ずつ使った場合、別々のカードなので同じアクションとは見なされません。

使ってみると分かりますが、効果の発動機会は意外と多いです。特に「人造労働者」や「レッドレベルクリアランス(ダウンフォール)」など、他のクリックを増やすカードと併用するとかなり幅が広がります。分かりやすいところでは「人造労働者(クリック増)」→「計画書インストール」→「アドバンス3回」→(ジーブズの効果でクリック増)→「アドバンス1回」で4アドバンス要求のカードを即座に得点するパターンですが、他にも面白い使い道があると思いますので、是非色々試してみてください。

後述の「チーム・スポンサーシップ」もそうですが、インストールコストに対してトラッシュコストがとても高いことが、この資財の使いやすさを格段に高めています。

尚、カード名に「バイオロイド」を含むにも関わらず、サブタイプ「バイオロイド」は持っていません。

 

・チーム・スポンサーシップ(Team Sponsorship)

 

アーカイブからカードを回収する効果は、FFG時代も現在もその強力さ故に運営に注視されてきました。禁止対象に指定されているカードも複数存在します。

この資財はその効果を比較的確実に実行してくる1枚です。強みはなんと言ってもレゾコストの安さとトラッシュコストの高さです。またユニークカードでは無いので、3枚インストールしておけば3枚回収可という点も強力です。

発動のトリガーはコーポの得点であるため、軽めの計画書をテンポよく得点するデッキに向いています。特にアセットスパム(資財を横に並べるタイプのデッキ)では、必須級のカードと言っても良いでしょう。

またはそんなに構えなくとも、適当にインストールしておいて得点する直前にレゾし、アーカイブの「ラシーダ・ジャヒーム(キタラサイクル)」辺りを盤面に戻すだけでも十分元が取れますし、回収はアイスでも良いので「ヒッポ」などを積んだアイストラッシュ系のデッキのメタにもなり得ます。「ボーダーコントロール(マグヌムオプス)」を戻すのも嫌らしいですね。

特定のデッキタイプでは強力なエンジンとして機能し汎用性もそこそこ高く、尚且つ低コストでトラッシュされにくいという、随分とコーポに都合の良いカードに仕上がっています。

 

・フェアチャイルド3.0(Fairchild 3.0)

 

バイオロイド系アイスで一番役立つのは?」という質問に対して、最も多くのハース愛好家が挙げるのがこのアイスではないでしょうか。

6コストながら強度が5あり、サブルーチンが3つ。その内容もカードトラッシュ(またはお金を払う)×2、ランの終了(またはブレインダメージ)と申し分の無いものです。

バイオロイドアイスだと「でも結局クリックで突破出来るんでしょ?」となりますが、このアイスに限っては「3クリック払うと3つブレイク」なので、1クリックずつ選んでブレイクできません。必ず3クリックまとめての支払いなので、ランナーからすると非常に嫌らしい。結局普通にアイスブレイカーを使ってお金で突破となると、コスト以上の働きをしてくれる事になります。

コードゲートで特別他に使いたいアイスが無ければ、3積みしてしまって問題ないレベルの1枚です。

尚、サブルーチンの上2つの効果はランナーに選択権がありますが、3つ目の効果の選択はコーポが行います。

 

<コーポの中立カード>

 

・先制行動(Preemptive Action)

 

かつてのコーポ最強資財「ジャクソン・ハワード」からアーカイブ3枚のデッキへの復帰効果だけを抜き出して、任務化したようなカードです。

アーカイブからカードを回収する効果が強いというお話は前述のとおりですが、このカードはそれを最も手軽に実現する1枚と言えましょう。

「ジャクソン・ハワード」と比べると「資財では無いのでランナーターンに使えない」「サブタイプ「最終」が付いているので戻した直後にサーチやドローなど出来ない」という点が劣りますが、それでも3枚戻せるだけでコーポの戦術の幅が広がり、R&Dの盗まれにくさはかなり上がるため、十分強力なカードと言えると思います。

キーカードを再利用する目的でも、手札事故で溢れた計画書を逃がす目的でも活躍してくれるでしょう。

使用後はゲームから除外となる点は忘れないようにしましょう。

 

・テック・スタートアップ(Tech Startup)

 

アーカイブから再利用する効果は強力ですが、デッキからサーチする効果もまたとても強力です。

このカードはターン開始時に自身を犠牲にし、特定の「資財」をサーチ、即座にインストールします。これにより素早く目的の盤面を作れるだけでなく、実質デッキを圧縮して回転効率を高める事が可能です。

他の資財との相性も良く、例えば前述の「チーム・スポンサーシップ」と組み合わせた場合、このカードで「チーム・スポンサーシップ」をサーチ+インストール。軽い計画書を得点してこのカードをアーカイブから盤面に戻し、次のターン開始時にトラッシュしてまた「チーム・スポンサーシップ」や別の資財をサーチ+インストールするといった具合です。

思い通りにデッキを操作する感覚は、カードゲームの醍醐味の1つと言えるのではないでしょうか。

 

・サンドバーグ(Sandburg)

 

所持金5クレジットごとに全てのアイスの強度が+1されるカードです。このサーバーだけではありません。すべてのサーバーのアイスです。またお金は支払う必要はありません。持っているだけで良いです。

ランナーはお金があればある程勝利に近付くのに対し、コーポはトレースやPsiゲームが絡まなければ一定額以上のお金はあまり意味がありません。ところがこのカードを出している間は、持ち金がそのままアイスの強度に反映されるので、お金でねじ伏せる事が出来ます。フレーバーテキストの通りです。

大会使用率はあまり高くありませんが、日本語環境ではアイスを厚く貼る「Glacier」タイプのデッキが比較的人気がある事、また知人でこのカードを使うのがとても上手い方が居てかなり可能性を感じたので、個人的にセレクトさせて貰いました。

 

・プリセック(Prisec)

 

アクセスするとランナーにダメージとタグを与える「待ち伏せ」系のカードです。

パッと見だと「罠!」に効果が劣る上、発動時に2金払う必要があるのでイマイチかなと見受けられますが、「強化」である上ユニークカードで無く、かつトラッシュコストが0では無いという点がこのカードを相当厄介な存在にしています。

主に得点サーバーに計画書と一緒に複数枚置くことで、タグとダメージと支払い(トラッシュコスト)というランナーにとっての3重苦を一気に強制するという役割を担います。

絶対に行かなきゃいけないけど、行ったらボコられる事は分かっている。支払いしないといつまでもその状態が続く。そんな悪夢のような状況を作り出す恐ろしい1枚です。

「Order and Chaos」収録のウェイランドのID「Argus Security」の相棒としてよく使われているようです。

 

・マクロファージ(Macrophage)

 

パージ、トラッシュ、リムーブと3段階でウィルスを徹底的にやっつける、アンチウィルスカードの中でも最も過激な効果のサブルーチンを持ちます。

アイスであるためブレイクされてしまえばそれまでですが、レゾコスト3にして強度7はなかなかの脅威となるでしょう。クマーロ戦は勿論、対「アウマクア(レッドサンドサイクル)」のリーサルウェポンとして潜ませておくと一泡吹かせられるかもしれません。

とは言え、まともに役立つのはランナーのデッキにウイルスが採用されている場合だけなので、あくまでメタカードの域は出ません。一応気休め程度にトレース1の「ランの終了」も付いていますが、対面デッキが噛み合わない(明らかなノーウィルスの)時は「出さない」という選択肢もあるやもしれません。

尚「アップライジング」で登場する、とあるカードとのシナジーがなかなかエグいのですが、そこはいずれのお楽しみという事で。

 

 

■おわりに

 

いかがでしたでしょうか。

まだまだご紹介したいカードたくさんありすぎて選びきれないのですが、少しずつでも遊び方の幅が広がれば幸いです。

次回はFFGの同データパックから、アナーク、クリミナル、ジンテキ、NBN、ウェイランドの予定です。

また「はじめてのネットランナー」の後編も並行して書いていますので、ご興味のある方はまたそちらもよろしくお願いいたします。

 

ではでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。

Always Be Running !!!

 

ごん太

 

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  • 2020.07.03 Friday
  • 03:21
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    素晴らしい投稿ですね^^活用させていただきます。今後もどうぞ頑張ってください♪
    • traceeverafter
    • 2020/02/09 11:46 PM
    コメントありがとうございます!
    次回も頑張ります。
    • ごん太
    • 2020/02/10 9:26 AM
    ごん太様

    更新お疲れ様です。
    今回もボリューム満点の素敵な内容でした!
    布教に利用させていただきます。

    前回の日本語訳もありがたかったです。
    利用させていただきます!

    次回もお待ちしております。
    • ミカヅチ
    • 2020/02/26 10:35 PM
    >ミカヅチさん
    ありがとうございます!
    私家訳PDFの続きも現在作成していますので、少々お待ちください。
    • ごん太
    • 2020/03/02 10:30 AM
    コメントする








        

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